母が健在だった頃は、毎年ハーブを育てていた。
特にバジルは母お気に入りで、苗で買ってきたものから種を採り、毎年種から育てていた。ちなみに母は園芸全般に興味がなかったので、私がその担当だった。
種から植物を育てるのはとても楽しい。しかもそれを食べれるとなればなおのこと……うん。嘘。ハーブ類はあまり得意ではないので、食べることを除いた"育てる"ことは大好きだった。
バジルの種が採れる頃に、リビングからそぉっとベランダの方を伺うと、スズメやメジロといった小鳥たちが、木化したバジルにとまり一生懸命に種を食べる姿を見ることができた。
私はその姿を見るのが大好きだった。
しかし、母亡き後はハーブ類が不得意な私と父では料理にハーブを使うこともなく、ハーブ類を育てることはなくなくり、必然的に小鳥たちを見ることもなくなった。
そこでだ。ならば小鳥たちが好むような実がなる植物を育てればいいじゃない!ということで、昨年末にチェッカーベリーの実付き株を入手した。
が、待ち鳥来ーず。悲しみ。
そのまま年を越し、実が限界を迎えるまで放置。4月に植え替えをして…と過ごしていたらガッツリ施肥を忘れていた。栽培方法を調べたら、4・5月は施肥期間だったのだが。植え替え時の元肥でどうにかなったのか?
咲くか不安だった花が咲いた。
しかもかなりの数の蕾を付けてくれた。最高か?
あとは、暖地の酷暑を乗り越えて結実までいってくれれば…!そして、あわよくば小鳥たちが来てくれたらなぁ。